夢の中のサスケくんはいつもうしろ姿だ。
どんなに近づこうと走っても距離が縮まることはないし、
どんなに大きな声で名前を呼んでもサスケくんは振り向いてくれない。
私はとても悲しい気持ちで目覚めるけれど、見上げる天井はいつもと同じで朝日を受けて本当の色よりも薄く見える。
七班の待ち合わせ場所はアカデミーに続く橋の上と決まってて、今日もサスケくんが一番に来ていた。
橋の欄干にもたれかかって川の流れをじっと見ている。
「サスケくん、おはよう」
サスケくんはちらりとこちらを見て「はよ」と短く言うと、また川の流れに視線を戻した。
その横顔が何となく今までと違うのは、きっと気のせいじゃないと思う。
サスケくん、お願いだからどこにも行かないでね。
後ろ姿
ちょっと分かりづらいですけど、里抜け直前のサスサクです。
今までの延長の筈なんだけど、少しずつ変わって来てる、って感じが表現出来てたらなぁ・・・
すごく短いのですが読んで貰ってありがとうございました。
20140529